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自分自身が何が好きでなにが得意かよく見極める

自分自身を見極める

制作会社のADからステップアップ転職し、見事ディレクターに転身することを叶えたJさんは、こういいます。「ディレクター=テレビ局入社」という図式を思い浮かべるのは仕方がないでしょう、といいます。しかし、現在のテレビ局の動向はかわりつつあって、多くの番組が制作会社や番組専門の関連会社がおこなうことが大きな割合を占めているといいます。

テレビ番組の最後に流れるテロップをみていると、制作のところによくみる会社名、それが今活躍しているディレクターたちを多く輩出しているというのです。 それらの会社の中にもさまざまな得意ジャンルがあり、バラエティから、報道、ドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまです。 自分自身が何が好きでなにが得意かということを転職する前によく見極めると良い、とJさんはいいます。

また、「ディレクターに求められる資質は、大卒でテレビ局に入る場合は学歴だったりするけれども、転職する場合には、何かに対する情熱とか思い入れがどれだけあるか、という要素の方が大切である。」といいます。 番組制作会社でディレクターとして活躍するJさんですが、テレビ局や他制作会社との付き合いも深めて、人間関係を広げる努力も怠っていないといいます。 ディレクターの仕事は想像以上にハードなので、今から体力をきたえておくことも重要だといいます。

 

大好きな読書で得た雑学知識が大切な宝

現在都内のテレビ局の番組を数多く手掛ける製作会社でディレクターとして活躍しているSさん。 テレビ以外にも音楽アーティストのプロモーションビデオの制作や企業のビジュアルプロモーションを手掛けています。 何よりも撮影現場での演出を大切にしているというSさんは売り込み営業やクルー探しまでを積極的に行っているようです。 そもそもディレクターをめざして現在所属の制作会社にも自分自身を売り込んだといいます。 「ディレクターをめざすまでは、フリーターをしていて読書ばかりしていた」といいます。フリーターとして警備員やコンサートの舞台美術スタッフとして働いていた間は、自身が進む方向を明確に見極めるための大切な時間だったといいます。

「何にでも興味があるんですよ。好奇心の塊かもしれない。知ることが好きだし、それを映像化するのが楽しくてたまらない。」というSさんは、大好きな読書で得た雑学知識さえ今、ディレクターとして活躍するための大切な宝になっているといいます。 創るだけでなく、見て、喜んでもらうことこそが何よりのやりがいであるとか。

TVディレクターの仕事を一文字の漢字で表すと〝人〟というSさん。クライアントはもちろんのこと、出演者やスタッフ等多くの人と関わりを持ち、支えあうからこそできる仕事だといいます。

 

「お前よく喋るしディレクター向きだよ」の一言で

番組制作会社でTVディレクターとして働くKさんは、前職の〝芸人〟からもともとはカメラマンをめざして転職したといいます。入社後まもなく、おしゃべりの大好きなYさんをみてその会社を紹介してくれた知人であり恩人のCM美術デザイナーに「いまさらカメラマンの修行をしても間に合わないよ。お前、よく喋るしディレクター向きだよ。」といわれた一言でディレクターをめざすようになったとか。 「自分のやりたいこと、表現したいことをやれているということで、ストレスを感じなくなった」そうです。

労働時間は非常に長く、不規則な生活ですが、「誰かに伝えたい」というその想いがKさんを突き動かしているそうです。 「本当に転職したいと思ったらまず行動だと思います。」というKさん。なんの経験もないうちから自分を宣伝することにおいては人一倍長けていたといいます。 「自分という小宇宙を社会という大きな宇宙の中にアピールできてなんぼだと思うんですよね。ただそれだけでここまできました。」とSさんは続けていいます。

TVディレクターに求められる素質は何かと尋ねると、「想像力と妄想力が豊富な人でしょうか。その想像や妄想を人に伝えなくては仕事にならないので、アイデアをうまくプレゼンできるコミュニケーションをできる人は向いていると思います。」と答えてくれました。 さらに、「監督業から雑業まで楽しんでこなせる人」は伸びるといいます。 収録であれ、生放送であれ、〝生〟と〝今〟を大切にしているといいます。

学校に入るのであれば、すぐ現場に入った方がいい

学校よりも現場

「TVディレクターに転職するために、特に何の資格やスキルは必要ない。」と、Nさんはいいます。局のTVディレクターとして活躍して約10年のNさん。「資格を取ろうとかいうそういう発想自体がすでにディレクターに向いていないでしょう。」ともいいます。 今は、マスコミに就職するための専門学校なども数多くありますが、学校に入るのであれば、すぐ現場に入った方がいい、アドバイスしてくれます。

ディレクターというのはあくまで、どこまでも傍観者であり、仮に取材者よりも知識があり年も限りなく傍観者でなくてはならないのです。取材するにしても、取材相手があきれてしまうほど、取材する対象について意識がなくてはいけません。 取材相手の話に不自由なく対応し、コミュニケーションできることが大切なのです。

まとめてみますと、Nさんの経験からいえることは、資格よりもどれだけ多くのことに興味を持ち、幅広い雑学知識を持っているが大切で、どれだけ寝ないでも働けるか、そして、その状態で周りの人を気遣ってニコニコしていられるか、そういった人間的な寛大さや幅広さの方が大切なようです。

そういった積み重ねで、周りのスタッフや先輩たちから様々なことを吸収してゆき、信頼を得て「良きディレクター」となり、やがて「敏腕ディレクター」とよばれるようになるとNさんはいいます。

制作会社からもぐりこむのが一番

かつて制作会社で映像、音楽関連の仕事をしていたというMさん。 読書が大好きで多くの書物に触れることで、ものの見方が随分と広まってきたそうです。それは、ディレクターとなった今でも継続していますが、実際に経験、体験しなくても想像力が自分自身を大きくしてくれた、といいます。

Mさんは言います。「ディレクターになって何を視聴者に伝えたいのか?何を発信していきたいのか?それを明確にしておくことが何よりもまず大切。」 プロとして活躍し始めると、考えることの連続です。休憩なんてありません。スイッチが入ったままなのです。 事前に勉強することもないといいます。自分が興味を持って挑める分野があればそれだけで充分だともいいます。Mさんは、異業種からの転職でしたが、ディレクター職に就きたいのであれば、やはり制作会社からもぐりこむのが一番だと言います。

また、演出した作品が何度か受賞するなど、輝かしい業績をもっているMさん。 現在は、制作会社をやめて、フリーで活躍しているそうです。フリーになると、シナリオライターや放送作家と同じで、収入が全て自分次第になり、保証はされません。その不安定さを逆手にとり、モチベーションにして突き進むのか、それとも安泰コースを選ぶのか、選択肢は色々ありますが、ディレクターをしたい!という情熱があるのであれば、飛び込んでみるべきだとMさんは言います。