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アニメ制作会社の編集から独立へ

アニメ会社から転職

現在、シナリオライターをしているTさんは、28歳までアニメ制作会社で編集をしながらシナリオを書き続けていました。この年、独立してフリーの立場になります。
学生時代から、休みの日には、1日に4〜5本の映画を見ていたといいます。彼は、にっかつ芸術学院でシナリオのコースにいましたが、ここでは基本的なことだけ教わり、あとは書き続けることで自分のスタイルを確立していったそうです。

Tさんいわく、「人と人との関わりを描くのがシナリオだから、他人との関わりを知らなければ話にならない。反対に、人に興味のある人は自然にシナリオを書くことはできるんじゃないか。」ということです。あとは、自分の好きなシナリオライターの作品や好きな映画監督の作品を何度もみて、研究してきたことが今の仕事に生きているそうです。〝好きだから〟というのがいつも彼の根底にはあるそうです。

仕事の依頼に関しては、自分で選り好みもできないし、1本1本が真剣勝負。だから、手をぬくことなんて一度もしたことがない、といいいます。ですが、シナリオライターの仕事の魅力は、大変だけどやっていて楽しい仕事、だといいます。 「ライターでいつづけたいのなら、ライターの仕事をやりつづけるべき。どんなに小さい仕事であってもやり続けていれば、必ず次の仕事に繋がっていく。」と、彼はそういいます。

 

きっかけは高校時代の演劇部から

演劇集団を主催し、演劇界で活躍するシナリオライター(劇作家)のKさんは、もともと役者でした。高校から演劇部に所属し、卒業後も役者志望でいたのですが、自分が心から面白いと思える脚本にであえなかったのが、シナリオライターになったきっかけだそうです。

役者として舞台に立っていた時期もあり、シナリオを書く上で非常に役立ったといいます。なんといっても、シナリオの要は〝セリフ〟。普段から、人間研究を自然としてしまうらしいです。この人は何を考えたが上このような行動をとるのか、なぜこんなに面白いのかー行動を単なる面白いなあで終わらせるのではなく、さらに自身の頭のなかで考えるクセをつけているそうです。1本の劇に対して、シナリオを執筆する時間は、平均して1ヶ月ぐらいだといいます。他の仕事も並行してやっているので、自分に無理のないぺ−スでやっていてもこのぐらいで仕上げることができるとか。

Kさんがシナリオライターを継続していくうえで、一番大切だと思うことは、〝人間に興味をもつこと〟だそうです。人間なんて、理屈ではわりきれないところがあるから、だから面白いんだ、という彼の劇には、俳優たちが自ら出演希望して、挙手するほど、プロの世界で人気があるのだそう。 役者から、シナリオライターへ転職したKさんにとって、もしかしたら、シナリオライターはまさに〝天職〟なのかもしれません。

 

「自分で書いたシナリオを撮りたい」と言った助監督

Iさんは、もともと映画監督を目指していたそうです。23歳の頃から現場に出て、助監督の仕事をしたりもしてきました。その頃から、自分で書いたシナリオで撮る方がいいのでは、と思いはじめたそうです。学校には特に行かず、すべて現場で覚えていったそうです。自分の好きなシナリオを書き写してみたり、台本とビデオを見合わせながらストーリーを分析したり、と自己流のやり方でシナリオライターとして活躍するようになっていきました。

Iさんが、これからシナリオライターに転職したい人にアドバイスできることは、「とりあえず好きなシナリオライターの作品を手に入れて書き写せ!」ということだといいます。これといった勉強法がないだけに、好きだという己の感性を信じて、それがキャッチしたものをとことん研究する、それが一番の上達法だと。 また、現場でのスタッフやキャストとのコミュニケーションが非常に大切だとも言っています。常に現場にいるわけではないので、一緒にすごす短い時間にもきちんと会話ができて、現場のこともちゃんとわかっていないと次の仕事はこないだろう、といいます。

売れっ子シナリオライターという職業でありながら、映画監督の方も継続して続けているそうです。なんと、パワフルなのでしょう。これは、Iさんが若い頃から常に現場にでて身でもって体得してきたことだからこそできる業なのでしょうが、ぜひ見習いたいものです。

自らの職業「看護師」のシナリオを書いて見事受賞

Kさんは、もともと看護師さんだったそうです。勤めるかたわら、シナリオスクールに通い見事入賞。それまで宮崎県に在住していましたが、本格的にシナリオライターとして活動するためにその後しばらくして上京しました。受賞した作品の4ヶ月間にわたる放映にむけて、スタッフと何度も打ち合わせを繰り返したそうです。

コンクールで受賞

尊敬するシナリオライターさんは大勢いるそうです。はじめて自分の作品がテレビで放映されたときの感動はひとしおだったそう。自分が考えたセリフを俳優が言っていることが夢のようだと感じたそうです。その感動が、次作の制作へのモチベーションにもなったそうです。 受賞した作品は、Iさんの看護師としての経験をもとにかいたものだそうで、やはりふだんから世の中をみて、人と関わって感じることが何かを表現したい、という原動力になり、突き動かされるようにしてシナリオを書くのだそうです。

プロとなった今も、自分だけの感性〝オンリーワン〟を心がけているそう。彼女の場合、コンクールで受賞したことが大きなきっかけとなったのですが、シナリオライターとして、自分自身を売り込むという営業センスも必要とされるといいます。 シナリオというものの中で個性を主張する職業でありながら、他のスタッフと一丸となって行う共同作業であるので、そのバランス感覚はとても大切だ、と自身も痛感しているとのこと。 プロになればなったで、悩むこともまたあるのですね。