放送作家 業務内容について
放送作家の仕事の内容
放送作家の仕事の内容を説明していきましょう。番組の担当になれるかどうかの決定権はプロデューサーがもっています。最初の企画会議は、なんとなくこの方向で、、、。という抽象的なものになります。それをどう膨らませていくかで、放送作家の力量がみられます。 そして、会議を重ね採用されたとしたら、スポンサーや広告代理店の人まで参加する会議が行われます。企画が決定したら、次は制作に入ります。ディレクターと話し合いながら詳細を決めていきます。
そして、出演者を集めてのリハーサル。ここで、放送作家の書いた台本がはじめて生きてくるのです。実際に人が入ると台本上で描いたものとまた、イメージが変わってくる場合があります。その時には、本番に備えて修正をします。
テレビとラジオのちがいは映像があるかないかです。テレビの視聴者は視覚から最も多くの情報を得て、ラジオのリスナーは聴覚から得ます。
テレビの場合は、動きとセリフがマッチしているかということが重要になりますし、ラジオの場合は映像がない分、セリフやナレーションの言い方、抑揚の付け方など、声のみで表現するための調整が必要になってきます。
どちらにしても、企画→制作→リハーサル→見直し→本番という流れになります。
放送作家が知っておくべき用語集
まず、台本を書く時に使える用語集から説明しましょう。 CUP とは、クローズアップすること。CI •COは、カットイン、カットアウトを意味します。 FI •FOは、フェードイン、フェードアウト。 BGは、音のレベルを下げることです。 また、OLはオーバーラップさせる の意味。ひとつの映像に次の映像が徐々に重なっていく様をいいます。PANは、パン。被写体をなめまわすように撮ることです。 STは、スチールテロップの略語です。RTは、ロールテロップを意味します。画面に流れる文字が出てくることを言います。
また、制作現場で使える知識に着いても説明していきましょう。クロマキーは、撮影した画像背景に、あとから別の画像を合成するテクニックのことを言います。
ワラウは、片付けることを意味し、生きる•死ぬという表現は照明をオンまたはオフすることをいいます。 上手•下手は、舞台の左右を示す言葉です。右が上手、左が下手になります。
ハケるとは、舞台や画面から退場することを言います。巻くという表現はよく耳にしますね。これは、時間不足になってしまったなどの理由からそのあとの段取りを少し急いで行うことを言います。
押すというのも親しみのある言葉ですね。これは、日常においても使うのではないでしょうか。予定よりも時間が遅れていることを意味し、20分遅れであるのなら20分押しといいます。
活躍の場であるテレビ業界の歴史
1960年代に入り、テレビが1000万台ほど一般の家庭に普及されたといいます。 この頃にはまだ〝放送作家〟と呼ばれる職業はなかったのです。 番組の筋書きを書くライターとしてとらえられており、まったくの裏方で、発言権もなかったといわれています。 1970年代に入り、ドキュメンタリー番組や、ホームドラマと言ったジャンルのものが出始めます。このような中、重大な事件が起きます。それが、漫才ブームです。 横山やすしさんなどの漫才師を皮切りに、ビートたけしさんや明石家さんまさんなどといったビッグな芸人が登場し、ここで放送作家が必要とされ始めるのです。
番組をより面白くしたい、もっと面白いものを作っていきたいという人がこれをきっかけにどんどん増えてゆき、果てには、〝天才たけしの元気が出るテレビ〟の放送作家であったテリー伊藤さんや、ダウンタウンのほぼすべての番組の放送作家を務める高須光聖さん、その他おちまさとさんや宮藤官九郎さんなどの敏腕ヒットメーカーが世に登場することになるのです。
タレントや芸人と一緒になって番組を作っていく傾向もみられます。これらの現役の放送作家たちは、テレビとともに成長してきた世代であり、今や独走状態です。ですが、テレビが娯楽のトップではなくなった今では、この先どういう風にテレビの歴史が塗り替えられるかは、誰にも分かりません。だから、放送作家を目指す若者がふえているのかもしれません。
フットワークの良さも才能の一部?
テレビ業界において、番組制作中のトラブル、変更などはつきものです。四六時中と言ってよいほど起こっています。出演者であるタレントや芸能人の突然のキャンセルや、照明のアクシデントなど、トラブルの可能性は尽きません。むしろ、無限大と言った方が良いかも。 放送作家は、現場とオフィスを行き来しますが、こういったアクシデントはしばしば現場で起きます。突然電話がかかってきて、呼び出されることなんてよくあることです。
「すぐに来てくれる」もしくは、「連絡がつきやすい」というとは、他の現場スタッフにとってありがたいことであり、確実に信頼につながります。
収録スタジオは郊外にあったりすることもありますが、ほとんどの主要なテレビ局は首都圏内にあります。
あまりにも、遠いところに住むのも放送作家の駆け出し、売れっ子ぐらいのレベルでは考えものです。仕事に支障をきたす可能性があるからです。
なるだけすぐに動けるように首都圏内に住んでいた方が時間も友好的に使えますし、 トラブルに対して迅速な対応ができるでしょう。
臨機応変にこういったトラブルにも対応できて、一人前の放送作家です。なにも台本を書くのだけが仕事ではありません。人と人とのつながりを大切にすることが、いい番組をつくっていけるでしょうし、次の仕事にもつながるのです。
放送作家の未来のパートナー~AD
ADとは、アシスタントディレクターのことをいいます。ディレクターと名前の聞こえはいいものの、要は皆の雑用係です。この業界で最もこき使われる業種ナンバーワンだといえるでしょう。バラエティ番組でもよく、その仕事のキツさが笑いのネタにされたりしています。 たいていは、20代半ばから後半の男性がおおいのですが、彼らこそまさに次の世代をになってゆくディレクター陣の予備軍なのです。
放送作家にとって、ともにタッグを組むディレクターの存在は欠かせないものです。 今ADである彼らが、どんな敏腕のディレクター、果てはプロデューサーに化けるか得体はしれません。何せ、最も下っ端とされていますから、扱いもかなりひどいのが現実です。 将来にわたっていい関係を築きたいと思っているのなら、先輩ディレクターや作家たちと同じような無礼で横柄な態度を彼らに対して取るのではなく、だれとでもそうするように公平に接してゆき、感性や人間的な波長の合う相手を見極めていきましょう。
ADの仕事内容は、ディレクターについてあらゆる面でサポートすることから、コピーをとったり、お茶汲み、制作現場での美術、技術などの力仕事の手伝いまで、オールマイティです。それに加えて、徹夜もざら。体力と気力は誰よりもあるでしょうし、計り知れぬ底力を今のうちからグングンつけている可能性があります。

